今年の夏に横浜から奈良へ引っ越すことにしました

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20090520 Narai-Juku 2 (Red) / BONGURI

横浜から奈良へ引っ越すことにした。
サラリーマン時代に北海道から転勤となったことで初めて住むことになった横浜。
2007年からだから8年ほど住んでいる街。
感覚としては第2の故郷かな。
ブログも横浜に来たから書き始めたわけで。
ただなんとなく横浜は永住地ではないとも感じていたりもしたわけで。

当時、転勤の辞令が下った時は特に何かを決意することなく受け入れ、札幌から横浜に居を構えた。
オフィスはランドマークタワーにあり、なんとなく誇らしかったことが懐かしい。
そんな私は横浜で6年ほど営業マンとして働いたのち、2013年に会社を辞め、いつかやりたいと思っていたラーメン店を開業した。
場所は横浜の戸部。

ただ、会社を辞めた私はどこでラーメン店をオープンさせるか、というのは実は結構悩んでいて、私の地元の北海道か妻の地元の奈良県が候補に挙がっていた。
しかしそこで一番の問題は子供の転校。
当時小学校2年生になろうとしている長男と、年長になって秋にディズニーランドで歌の発表をすることが楽しみでしょうがない幼稚園年中の娘。
転校なんて考えたこともないだろう子供たち。
そして、商売をやるなら人口が多い方が良いだろうという理由と、ゼロからママ友を作らなければならない大変さなどもそれなりの理由となり横浜で開店した。

今は開店して約2年、お店はそれなりだけど少しずつ売り上げも安定してきて商売を続けていく下地はできてきていたのだけど、どうしても改善したいことが自分の中ではあって、そのことはオープン当初からかなりの比重で頭の中を占めていた。
おそらく長くお店を続ければ続けるほどこの改善点は大きくなっていき、自分の考えと乖離してゆくとはっきり自覚した時に移転を考え始めた。

そして、移転することを前提に真剣に考え出すと他の改善点もいろいろあることに気付いていった。
それでも初めのうちは横浜市内で移転先を探していたんだけど、1年くらい物件情報を見ていてもめぼしい物件に出会わなかった。
希望する街は上大岡だったんだけど物件情報誌やネットに出る前にいい物件は決まってしまっている様子。
これは希望する物件はほとんど見つからないんじゃないかとも思えてきて、なおかつもし仮に希望の物件が出てきたら果たして全ての問題は解決するのか?と考えをより巡らすようになった。
居住している家や学校、お店への通勤など諸々のことを熟慮してゆくとやっぱりどっちかの地元がいいんじゃない?ってことに話は向かっていった。

連休があると妻と一緒に奈良に帰省していた子供たちは田舎生活をその度に満喫していて、「田舎に住みたい」って言うようになっていたのも大きな要因になっているんだと思う。
横浜も田舎だけどね、って感じる部分も多いけど。

私も妻も子育てについてはあるひとつの共通点があって、環境が許すのなら大人の存在が多い方が子供たちには良いのでは?と思っていて、私や妻で教えられないようなことをじじばばやおじさんおばさんに教えてもらったりして育って欲しいと思っていた。
そういった理由で考えると奈良の方がより子供たちの生活には合っているんだと考え、私と妻の間では奈良に行くことに決まった。

さて、私たちの意志が決まったところで、奈良の両親が嫌がればこの話はなくなるわけだけれども、妻が話すと両親は喜んでくれたようだった。
私は奈良でお店を開くことを両親が嫌がる可能性もあるかな?と懸念していたりもしたので喜んでくれているというのは正直ほっとした。
この時点ではまだ子供たちに転校しなければならないことは告げていなかったけど、奈良に移住することは大人の間では決まっていった。

引っ越し時期はお店の解約の告知を3ヶ月前までには管理会社に告げなければならなかったり、いろいろ考慮すると夏休みの間に動くのがいいということで8月中旬以降に決めた。

さて、一番悩んだことが子供たちにはいつどのタイミングでどのように話すかということ。
2年前に開業するとき、妻が長男に「もし転校することになったらどうする?」って聞いたとき、当時1年生の長男は枕に顔をうずめてしくしく泣いていた、ということを聞いていたので。
どう話したらいいのかわからなくて夜な夜な悩んでいたんだけど、結局「奈良に引っ越しすることに決まったから!」って言いきるしかないよな、って話になってついに言う日が来た。
この日が来るまでの間、妻は子供に「奈良に引っ越すことになったらどうする?」みたいなことを小出しに聞いたりして小刻みにジャブを打ち続けていてくれていたのと、子供たちも「田舎に住みたい」って言っていたこともあったのでなんとかなるかなとは思いつつも私の中ではまったく楽観視はしていなかった。
泣いたらどうしようってことばっかり考えてた。
「○○君(ちゃん)となんで離れなきゃならないの?」とか聞かれたら明確な答えなんか用意できていなかったし。

その日は家でたこ焼きパーティーをしていて、目配せ後、「話があります」と、妻。
で、私が数秒沈黙した後「奈良に引っ越すことになりました!」と。
子供たちは「えっ!いつ!」となんと目を輝かせているという想像しなかった展開。
ちなみに今の小学校には二人とも楽しく通っていて特に問題があるわけではないんだけどね。
ただ、行ってみたい感じと行きたくない感じが織り交ざって戸惑いとかが含まれた結果があの表情なんだなと感じたし、決まったことなんだと納得させようとしているのが今で、ここからだんだんと友達との別れを痛感してゆくんだろうなと感じて何とも言えない気持ちになったりもした。
そして奈良移住が確定した瞬間だったりしたんだけど。

その後、お店の管理会社や大家さんにも連絡して8月末まで借りることで話が通っている。
お店の営業は、はっきりした日はこれから決めるけれどおそらくお盆明けくらいまでの営業となりそう。
8月末には奈良県民となっていることでしょう。
これが引っ越し&お店の移転を決めた経緯です。

初めはお店の改善点を何とかしようとしてお店だけの移転を考えていたんだけど、なんだかだんだんと自分たちの生活全てを見直すことになっていったんですよね。
ただ、奈良のお店はこちらも物件次第なのでまだいつオープンできるかは未定ではあるのですが。

さてそして何でこういうことを長々と書いたかというと、奈良に引っ越す=お店の移転ということでもあるので説明責任があるだろうということと、私のブログを読んでくれている人(お客さんも)にはブログで説明した方がうまく伝わるかな、と考えたからです。

ブログを読んでいない人でお店に来てくれているお客さんにはうまく伝えることは難しいかもしれないけれど、今までの感謝の気持ちはすごくあります。
当店を好きで通っていただいた皆様には大変申し訳なく思っていますが何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

奈良のお店の情報なども当ブログに進捗を書いてゆくつもりです。
店名も変えるつもりはないのでお店のサイトFacebookページTwitterアカウントはそのままにいたします。

最後になりますが、まだ約5ヶ月ほど「らーめん春友流」は現場所で営業しますので、あつかましく思いつつも今後とも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

※ 余談ですが、妻が職場や友人に「地元に帰る」と言うと、たいてい「私が含まれていない」状態で帰るということを連想され、あらぬ心配をかけることになるので注意しましょう。

コメント

  1. す〜さん より:

    びっくりしました。
    ブログはいつも拝見しています。大阪のラーメンと釣り好きマックユーザーおっさんです。

    実は今は福岡で単身赴任生活をしていますが、昨年3月までは仕事は基本奈良でした。
    奈良に1つある地銀がビジネスパートナーだったので、生活のほぼ全ては奈良。
    素晴らしい町、素晴らしい人柄だったように思います。
    (その銀行の人たちも素晴らしかったですよ!)

    春友さんの店が出来るならば是非とも行ってみたい・・・
    奈良はご存知と思いますが、超こってり有名店が京都との県境に
    ありますね!
    場所も検討しておられると思います。どこになるのか楽しみです。
    ブログ更新の続きを楽しみにしております。

    • 春友 より:

      す〜さん、コメントありがとうございます。
      奈良に住まわれていたのですね、行き違いになって残念です。
      ブログで進捗を書いてゆきますが、また奈良にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
      ありがとうございました!

  2. ヤンガス より:

    はじめまして、奈良に生まれ44年間住んでいます。

    ここ2,3年奈良はラーメン店が続々開店していて
    とても活況があるように思います。

    奈良県民はみんな楽しみにしていますので、奈良でのご開店お待ち申し上げています。
    ^^

    • 春友 より:

      ヤンガスさん、コメントありがとうございます。
      地元の方のこういったご意見はとても心強いです。
      物件がまだ完全に白紙なのでいつオープンできるかは未定ですが、オープンしましたらぜひお待ちしております。
      ありがとうございました。

  3. 上村 より:

    初めまして、FBで奈良への移転の事を知りました。私もラーメンが大好きですので、お越しになられるのを心待ちにしております。個人的に奈良でこれは!という味噌ラーメンのお店になかなか出会えていないので、今から楽しみで仕方ありません。
    どうかお体にお気をつけてお越しください。

    • 春友 より:

      上村さん、コメントありがとうございます。
      関西に住むのは初めてのことになるのですが、味噌ラーメンが美味しく食べられる季節にはぜひオープンできたらと思っております。
      何卒よろしくお願いいたします。

  4. 初めまして。
    私のFB友達が春友流さんのファンでブログを掲載されていたのをならひみというサイトで勝手ながらシェアさせて頂きました。
    物凄い反響でもう皆さん待ち切れない状態です。
    奈良県民上げて、開店を心待ちにしております。

    • 春友 より:

      ぷなるばすこさん、コメントありがとうございます。
      地元の方のこういったお言葉は本当にありがたいですし、身が引き締まる思いです。
      私も皆様に食べていただけるのが楽しみです。
      今後ともぜひぜひよろしくお願いいたします。

  5. 城本 より:

    残念でしょうがありません。。。
    私は趣味で、2年周期で関東内を引っ越してますが、戸部に来て濱風さんが閉店後、新たに開店した春友さんのラーメンをほぼほぼ開店同時に頂きました。
    衝撃の美味しさにとても幸せになり、ほぼ毎週通っています。。。
    そして、春友さんのラーメンから離れたく無かったので、戸部に来て2年後、また

  6. 城本 より:

    私は趣味で、関東内を2年周期で引っ越してます。
    引っ越して来て、しばらく、濱風さんが閉店し、他にお気に入りのラーメン屋が近所に無くなりました。
    その後、開店直後の春友さんのラーメン頂いて衝撃を受け、あまりに美味しいので、ほぼ毎週通っています。
    そんな中、趣味の引っ越しの時期が来ましたが、春友さんのラーメンから離れられずに結局と戸部の中で引っ越しをしてしまいました。。。
    流石に奈良へは引っ越せませんので、個人的にはとても残念ですが、毎週ありがとうございました!
    ちなみに醤油とんこつの方は、稀にスープに白みが無いときは、しょっぱいだけに感じます。。。最近はブレが少なくなりましたが、初来店でこれに当たったら、こんなに通わなかったと思います。
    奈良開店初期はお気をつけ下さい!

    • 春友 より:

      城本さん、コメントありがとうございます。

      毎週ご来店いただき本当にありがとうございます。
      また、趣味の引っ越しにまで影響を与えてしまい申し訳ありません。

      あと、スープのブレに関しては仰る通り、最初は特に気をつけなければというのは戸部に開店した実感としてもあります。
      アドバイスありがとうございます。

      最近はほぼぶれなく作れているとは思いますが、過去にしょっぱいスープにあたってしまったことは申し訳ありませんでした。

      最後に、まだ8月までは営業していますので何卒ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
      ぜひご来店をお待ちしております!