おとうさんのつくったしょうゆらーめん

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『いちばん好きな食べ物はなに?』

どこの家庭でもときおり食卓でなにげなく出てくる会話。
この時の子供との会話で世の中のお母さんたちは一喜一憂するよね。
献立も考えるよね。
同じように料理好きなお父さんも自分で作って食べてもらった感想って気になるよね、まぁ一週間とかの献立は考えないけれど。

「おいしいっ!」て何気なく発する言葉だからこそ楽しそうに好きな食べ物を話す子供の発言は大人には重い。
ほんと何気ないからね。
ハンバーグ?カレー?

長男が答える。
いつも長男の好きな食べ物のベスト3に入っていた「しょうゆらーめん」
近所の中華屋さんのらーめんも旨いよね。

でもね、去年くらいから「しょうゆらーめん」は不動の一位になった。
どんなしょうゆらーめん?

お父さんの作ったしょうゆらーめん

去年くらいから「お父さんの」っていう形容詞がつくようになった。
言葉って人の感情の沸点を上げる。
自分にとって都合の良い形容詞が名詞に付くと一生モンの記憶に残る言葉に変わるんだね。
知ってたようで知らんかった。

で、長男の誕生日にもっかい聞いてみた。
口の周りに生クリームがつきまくってる長男に「いちばん好きな食べ物はなに?」って。

「おとうさんのしょうゆらーめんがいちばん好き」

これはガチで泣ける。
実際は涙を流しはしなかったけどこらえるのが本当に大変だったんだよ、ほんと。

いつか確実におふくろの味には負けるのはわかってるけれど、ひとときでも本音でそう言って貰えた嬉しさはずっと覚えてるわ、ずっとな。
お前が忘れてもな。
そしてとてつもない勇気をもらってんだぜ、お前の言葉で、俺は。

こちらがとてつもないプレゼントをもらったそんな7歳の長男の誕生日。
君の言葉は時に僕を丸裸にする。
何気なく無邪気に発する言葉がね。

誕生日おめでとう我が息子、7歳だな。
お互いにまだまだこれからだけどよろしくな、なまら。

P.S 5歳の長女は「なんでおとうさんはしおらーめんをつくらないの?わたしはしおらーめんがすきなのにっ!」て奥さんに言っているのを奥さんから聞いて倒れそうになったのは内緒です(爆)
好みは人それぞれなようで(笑)

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